2021/05/21.

読んだ本記録 2021年 その4 トレヴェニアン 2冊

長いことブログの更新をさぼってしまった。
読んだ本ログ。
「シブミ」 (上)(下)

これも「創作する遺伝子」の中に紹介されていた本から。

「日本人が書いたとしか思えない」解像度で書かれた日本人の情緒と、
「日本人ではこうは書けない」鋭すぎる切れ口のアメリカ人評が特徴的。
ほぼ日本人として成長した(でも外人の)ニコライ・ヘルであったからこそ
知りえた日本というものの情緒であり、
そうやって逆説的に生きているからこそ嫌悪してしまうアメリカ人の商人的側面の描き出し方がすごい。
ものすごい二面性のある文章だし、
ヘルの日本人である面を描いているのは何人なのか、と疑問さえ覚える。
その描写の見事さはおもしろかった。

ハードボイルド小説である部分よりもそういう精神面に触れていた描写のほうが多かったのだと思う。
ハードボイルド小説としてはそんなに楽しんでいない(そもそもそういう小説あまり読まない)。
ケイヴィングのパートはむしろ退屈であった。。。

上記を踏まえたうえで。

「サトリ」(ドン・ウィンズロウ)もちょっとは読んでみたんだけれども、ちょっとでドロップアウト。
解説すると、「シブミ」とは別の作家が、「シブミ」の主人公のニコライ・ヘルを継いだうえで
彼を主人公にしたまま、その人生の若いころを書いている、という小説なのだけれども、
(海外の小説ではそういうことがままあるらしい)

「シブミ」を、日本人であることの描写の見事さ、として読んだならば
「サトリ」は二次創作としても下の中か上程度のものでしかないという印象。
(ハードボイルド小説として読むならば単元単元としてのキレが良いので読みやすいと思う)

舞台がアジアなら中国でも日本でもいいだろ、みたいなとこがやだし、
忍者みたいなのもやだし、
原作の解像度の深さを考えればそもそもサトリなんてタイトルすらつけないだろ…
ということも考える。

二次創作だと思うからこそ、ここが嫌、みたいな感情が出てきてしまう。
日本人のやる二次創作って原作に対してきちんと理解を深めてからやるよなあ、と反面教師的に実感させられた。
たぶん原作ファンがうるさいんだよな。

なおかつ、たとえば現代、いろんなシャーロックホームズが描かれていて、
私自身は大原作のホームズに対してもあまり固定観念がないから、
各種ホームズを割と受け入れてしまっているけど、
亜種ホームズを気持ち悪い! って思っている人もいるんだろうなあ、ということにも気づいた。

小説はやっぱり作家一人が書いていると思うからこそ、なかの人物にちゃんと連続性がないと気分が悪いかなあ。


タグ:読んだ本
posted by yamato | C(0)

2021/04/02.

ラフを練る練習(1-5)


前回のこっちのラフを進めていたんだけど
y710-7.png
全然はかどらないので消してしまった。
多分、構図的には可愛い顔と乳を描くためのものなんだけど、
個人的にはエルフを描くという主旨において乳描きたいとは思えないところで引っかかってしまっている。

全部消しちゃおうかと思ったけど日記絵レベルでさっくり描いた物くらいは仕上げたいので
結局仰向けになっている方の構図を復活です。
y710-8.png
顔を少し上に向けてみた。あと髪型案を忘れそうなので。

こうなってくると、カメラが人体と同じ低さにある一番最初のラフ
y710-2.png

が一番良かった気がするー
こだわる前に全部飽きてきちゃうのがなんとも、うんざり。

腹が下るのはおおよそ落ち着いてきた、最終的にお腹あっためて、胃薬。
なおかつ、胃腸が割と弱ってきている感じなのと、
最近食べ始めたオートミールが消化できていない。
検索してみたらオートミールでお腹下す人がいるんだな。
多分それ。
posted by yamato | C(0)

2021/03/25.

ラフを練る練習(1-4)

y710-6.png
前々回のラフ。
人体にきつめにパースがついているのが個人的には好きだけど、
顔も体も見えない構図だし逆さになってるしで
こういう構図を選ぶのはまあエゴだよね。って思うのでダメです。
ラフでも一度出力するとちょっとは気がすむ。

y710-7.png
譲歩するとこんな?

体調は結構戻ってきた気がする。
最終的には胃薬と使い捨てカイロに救われました。
posted by yamato | C(0)

2021/03/22.

ラフを練る練習(1-3)

最初の案とだいぶ違うけど、結局アップでないとペンダントが何かわからないので
落とし所としてこんな感じ
y710-5.jpg
小物要素が足りない気がするけど、
大きいグラス内部とキャラクタ服飾要素をディテールアップして絵の満足度を上げたい。

前回の横臥している絵も一緒に描きたいねえ。

次からはすでに描いたオリジナル絵について、構図練り直しをする感じで。
結構思いついた最初の線をそのまま描いてそのまま塗っていたからなあ…

正直腹の調子はまだよくないです。
胃腸薬をしょっちゅう飲んでごまかしている。

posted by yamato | C(0)

2021/03/21.

ラフを練る練習(1-2)

ラフを練る練習続き。

y710-1.png
この昨日の提案とは関係ないんだが

ペンダントがストームグラスだとわかるためには結局単純にアップにするしかないのでは?
と思って正面構図を描くけどモノにならず。
y710-2.png
ありきたりだけどこのパターンは良いのではないかと思う。ペンダントが手前にくるし。
それでもまあ副次的な一枚だと思う。

y710-3.png
エルフの文化として描くのなら、他の画面内人物もエルフの方がいいのでは?
と思って当たってみるラフ。
前から首飾りをかけてもらう師弟パターンも考えたけど、
エルフって耳が邪魔で、頭の上から首飾りをかけて装着するの難しいのでは、と気づく。
いずれにせよこのラフは要素不足なのでよくないです。

y710-4.png
昨日の案を真に受けた感じだとこう。
手前に首飾りをかけたトルソーとか配置すれば、エルフ自身はロングショットでいいのでは?
とも思うんだけど、それはそれで主題を外している気がする。
あと首飾りに対する動作を入れたほうが強調されるんだろうなーと思って
ポーズを組んでいるんだけど、なんか意味深になってしまい、他の人物が配置しづらい。
この方向性で、丁寧にオブジェのストームグラスも描いていけばある程度意味は通りそうなんだけど、
背景の登場人物はなんとか入れてみたいんだよなあ。


y710-5.png
他の人物と掛け合いがあるパターン。
もう何が何やら。
あとこれをすると手でペンダントヘッドが隠れて何にもならない。
どちらかというと左の人の方が描いてみたい

ここ2週間くらい腹を壊していて、
昨日は特に1時間おきに目を覚ましてトイレに駆け込むレベルで下していたので、
昨日あんなに元気にブログを更新していたのが信じられない。
今日は正露丸を飲んでやり過ごしています。
posted by yamato | C(0)

2021/03/19.

ラフを練る練習(1-1)

ラフをきちんと練る練習を始めたい〜。

2月頃にWIPであげていたこのラフがあるんですが
y709.jpg
このまま線を整えようが丁寧に塗ろうが、まあダメでしょ。。 という感じがあるので、
いくらオリジナル絵、日記絵と言えど、ちゃんと構図を練ってみようと思う次第。

ちなみにこの絵自身はサイトにあげるために仮のカラーが置いてあるので、
ラフのみにしてみるとこんな感じに。
y710.png
中央要素以外はほぼ覚えてないけどこんなです。

この絵はもともと、ストームグラスのことを調べていた時に、
ハンドメイド販売勢で、ストームグラスのペンダントを販売している人を見つけて、
ストームグラスは大きい方が気持ちワクワクするでしょ、と思いつつ、
そのペンダントを「エルフの持ち物」と称している点で
世界観優秀〜 と思って描いてみたい、という動機を得たものです。
一枚の絵の動機をわざわざ文章にするのも初めてです。


ここがスタート地点とすると、
(ペンダントなので当然)ストームグラスが画面内で小さすぎるのがよくない。
よって、背景に大きなストームグラスを配置して、
小さいのもストームグラスだと分からせる状態に持っていく。

その他、画面内要素も文字起こしした方がいいとtwitterで読んだ気がするのでやってみる。
y710-1.png
具体的に何を配置したいのか思い浮かばない…
ひとまず画面内の人物配置と人物のデザインから進めてみよう。

続く。

posted by yamato | C(0)

2021/03/16.

読んだ本記録 2021年 アゴタ・クリストフ3冊

読んだ本のログ。
アゴタ・クリストフ
悪童日記 (ハヤカワepi文庫) - アゴタ クリストフ, Kristof,Agota, 茂樹, 堀

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫) - アゴタ クリストフ, Kristof,Agota, 茂樹, 堀

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫) - アゴタ・クリストフ, 茂樹, 堀

読書体験としてはある種の衝撃だとおもう三作。
追記から感想。
「創作する遺伝子」で触れられている程度のネタばれをしているので、ネタばれされたくなければ回避してください。
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posted by yamato | C(0)